このページでは下記のような悩みを解決するための記事です。
- 自分である程度記事を書いたけど結果が出ない。
- ロングテールキーワードって、つまりどんなキーワードで記事を書いていけばいいのかわからない。
- 効果的なキーワードの選び方がわからないし、ビッグキーワードで1位が取れるようなキーワード選びというかブログ構造があるのかすらわからない。
この記事では、
ロングテールキーワードとは?ということから、
ビッグキーワードで1位を狙うための戦略や、どうやってキーワードを選べば良いのかについて話していきます。
ロングテールキーワードとは
ロングテールキーワードとは、複数のキーワードの組み合わせで構成された、月間検索ボリュームが比較的小さいキーワードのことを指すことが多いです。
検索ボリュームが小さいので競合が少なく、上位表示を狙いやすいという特徴があります。
ロングテールキーワードと呼ばれるキーワードの検索ボリュームはこのようになっています。
月間検索ボリューム帯 | 検索ボリューム帯が全体の検索ボリュームに占める割合 |
---|---|
0回-10回 | 94.74% |
11回-1,000回 | 5.14% |
1,001回-100,000回 | 0.10% |
100,001回~ | 0.0008% |
(参考サイト 2024年8月20日参照:https://ahrefs.com/blog/long-tail-keywords/ahrefs.com)
上の表は、1ヵ月間に検索される回数が0回~10回のキーワードの割合は、全体のキーワードの94.74%だという意味です。
0回~10回程度しか検索されないキーワードが、検索されるキーワードの大半を占めているということがわかります。
とっても意外!
もっとばらけてるものだと思ってた!
ビッグキーワード・ミドルキーワードとの違い
検索ボリュームに応じてビッグキーワード、ミドルキーワード、ロングテールキーワードと分けられることが多いです。
ビッグキーワードやミドルキーワードと比較したロングテールキーワードの特徴は以下の表のようになります。
キーワード種別 | 検索ボリューム | コンバージョン率 | 競合性 | 例 |
ビッグキーワード | 大きい | 低い | 高い | SEO対策 |
ミドルキーワード | 普通 | 普通 | 普通 | SEO対策 無料ツール |
ロングテールキーワード | 小さい | 高い | 低い | SEO対策 無料ツール おすすめ 初心者 |
表の中で「コンバージョン率」のところがわかりづらいので、ちょっと詳しく説明させてもらいます。
コンバージョン率とは、そのページの訪問客のうち、何人を目的の行動に誘導できたかという意味です。
例えば、サイトを見に来た人のなかで下記のような行動をした人の割合のことをコンバージョン率といいます。
- 購入
- 会員登録
- 広告クリック
- 資料請求
- お問い合わせ
ビッグキーワードはいろいろな検索意図を持った人が検索するので、
コンバージョン率は低くなります。
例えば、「SEO対策」というビッグキーワードを検索する人の目的は
- SEO対策の基本を学びたい
- 最新のSEOトレンドを知りたい
- SEOツールを探している
- 具体的なSEO対策方法を学びたい
- 競合分析の方法を知りたい
- SEO対策の費用感を知りたい
などいろいろあると思います。
こんなにたくさんの目的を持った人が「SEO対策」と検索をするんですから、
「SEO対策に困っている人や企業のSEO対策を代行します!」という会社のページが「SEO対策」の検索結果に表示されたとしても、
SEO対策を依頼してもらえる確率は低くなってしまうのは当たり前です。
逆に、下記のようなロングテールキーワードで検索する人の検索する意図は
- SEO コンサルティング 会社
- SEO対策 外注
- SEO サービス 料金
- SEO 外注 効果
- SEO代行 評判
「SEO対策を専門としている会社に依頼したい」
ということがわかりやすく、これらのロングテールキーワードを対策することでコンバージョンは高くなります。
このような理由で、ビッグキーワードよりもロングテールキーワードの方がコンバージョン率が高くなります。
ロングテールキーワードのメリット
ロングテールキーワードのSEO対策をすることのメリットは以下の通りです。
ロングテールキーワードのメリット
- 競争が少なく上位表示がしやすい
- 検索者の検索意図が推測しやすいのでコンバージョンに繋がりやすい
- 長期的な閲覧回数が期待できる
それぞれ説明します。
競争相手が少なく上位表示がしやすい
ビッグキーワードは多くの企業やサイトが競って最適化を行っているため、検索結果で上位に表示されるのはとても難しいです。
一方、ロングテールキーワードは検索ボリュームが少ないため、競争が激しくないことが多く、
比較的簡単に上位表示を狙うことができます。
特に、まだ競合が手をつけていないニッチなテーマを狙うことで、効率的に検索トラフィックを獲得できる可能性が高まります。
検索者の検索意図が推測しやすいのでコンバージョンに繋がりやすい
ロングテールキーワードは、ユーザーが特定の問題やニーズを解決するために使用することが多いです。
例えば、「SEO対策」と検索するユーザーが広範な情報を求めているのに対し、
「SEO対策 ブログ運営 初心者」
といった具体的なキーワードで検索するユーザーは、初心者向けの具体的なアドバイスを探していると考えられます。
このように、ロングテールキーワードはユーザーの検索意図をより的確に捉えられるため、
サイト訪問者にとって価値のあるコンテンツとは何なのか?ということが想像しやすいです。
サイト訪問者にとって何に価値があるのかを想像できれば、
サイト訪問者にとっての価値を与える記事を書きやすく、
結果的にコンバージョン率を高めることができます。
長期的な閲覧が期待できる
ロングテールキーワードは、検索ボリュームが少ないため、
と思うかもしれませんが、
複数のロングテールキーワードを対策することで、安定したトラフィックを長期的に得ることが期待できます。
理由としては、これらのキーワードで得た訪問者は具体的なニーズを持っているため、
コンテンツとのマッチ度が高く、
サイトのリピーターや顧客になる可能性があるからです。
ロングテールキーワードのデメリット
ロングテールキーワードはメリットだけではありません。
下記のようなデメリットがあります。
ロングテールキーワードのデメリット
- SEO対策の効果を実感するのに時間がかかる
- コンテンツの量と質が求められる
- 全然見られない場合がある
- 似たようなコンテンツが増える可能性がある
それぞれ解説します。
SEO対策の効果を実感するのに時間がかかる
ロングテールキーワードは検索ボリュームが少ないです。
なので、1つのロングテールキーワードで獲得できる閲覧数も少ないです。
そのため、上位表示されていたとしてもその月は検索する人がいないという可能性もあります。
そのためSEO対策の効果を実感するのに時間がかかります。
コンテンツの量と価値が求められる
ビッグキーワードでもロングテールキーワードでも同じですが、Googleは検索者にとって価値があるページを上位表示しようとします。
そのため、検索者にとって価値がある記事を作る必要があります。
また、ロングテールキーワードの記事1つではサイト訪問者がとても少ないので、たくさんの記事を書く必要があります。
価値のある記事をたくさん作るには時間と労力がかかりますので、
SEO対策会社に依頼する、もしくは自分で時間と労力をかけて記事を作成する気持ちが必要です。
全然見られない場合がある
検索キーワードの90%以上の月間検索ボリュームが0回~10回なので、
対策するキーワードによっては全く検索されないということもあり得ます。
したがって、頑張って書いた記事が一度も検索結果にすら表示されないということもあります。
似たコンテンツが増える可能性がある
ロングテールキーワードでたくさんの記事を作成していると、どうしても似たような内容の記事ができてしまうことがあります。
同一ドメインの中に重複したコンテンツがあると、SEOに悪影響があるとされています。
最悪の場合はどちらのページも検索結果にすら表示されなくなってしまいます。
記事を作成する際には、以前に同じような内容の記事を書いたことが無いかを確認するようにしたほうが良いでしょう。
ロングテールSEOとは
ロングテールキーワードからSEO対策をすることで流入数を増やしていこうとすることをロングテールSEOと言います。
これは新規ドメインやSEO初心者でもミドルキーワードやビッグキーワードで上位表示が狙えることができる方法です。
ロングテールSEOには、トピックを階層構造にして相互リンクを設置していくという考え方が重要です。
理由としては、
ミドルキーワードとロングテールキーワードの記事の間に相互リンクがあることで、
ロングテールキーワードでSEO対策をした結果の評価を、ミドルキーワードのページに集約させることができるからです。
同じようにミドルキーワードのページとビッグキーワードのページに相互リンクがあることで、
ミドルキーワードのページの評価をビッグキーワードのページに集約することができます。
上の画像では、最終的には「SEO対策」というキーワードで1位を取りたい場合の階層構造の例を示しています。
いきなり「SEO」というキーワードで上位表示を狙うことはとても難しいので、
まずは表の一番下のロングテールキーワードである
「SEO対策 内部対策 タイトル」
のようなキーワードの記事で上位表示を狙います。
次に「SEO対策 内部対策」というキーワードの記事と「SEO対策 内部対策 タイトル」の記事の相互リンクを作ります。
これで「SEO対策 内部対策」というミドルキーワードで上位表示ができるようになったら、
最後に「SEO対策」というビッグキーワードに対する記事と、「SEO対策 内部対策」というキーワードに対する記事の間に相互リンクを作ります。
もちろん上位表示するために何度も記事を書きなおしたりすることもありますし、
時間がかかることが想定されます。
ここで重要なのは、階層構造の下の記事が上位表示されてから、上の階層のページと相互リンクを繋いで評価を受け渡すということです。
評価を受けていないまま相互リンクを繋いでも、受け渡す評価がないのであまり意味がありません。
この「評価を受け渡していく」ということを繰り返していくことで、ビッグキーワードでも上位表示が狙えます。
ロングテールキーワードの選び方
ここまででロングテールキーワードを対策しなくちゃいけない理由がわかっていただけたと思います!
ロングテールキーワードの選び方は下記の通りです。
- ビッグキーワードを決める
- 手順1で決めたビッグキーワードをサジェストツールに入力する
- 検索ボリュームを調べる
- 実際にGoogleで検索して競合の強さを見る
- 検索意図を推測する
- 記事を書く
- 必要ならリライトする
それぞれの手順について説明します。
ビッグキーワードを決める
ビッグキーワードの記事を書いておく必要はありませんが、まずは最終的に1位を取りたいビッグキーワードを決めます。
こうすることでビッグキーワードに関連するミドルキーワードが決まっていき、ロングテールキーワードも自然に決まっていきます。
また、Googleから「このサイトはこういうことに詳しいサイトだ」というようにアピールもできます。
ビッグキーワードは、サイトのテーマやコンセプトに関連のあるキーワードを選びましょう。
例えば、FXのアフィリエイトを行っているサイトであれば、ビッグキーワードとしては「FX」「投資」などが候補となるでしょう。
手順1で決めたビッグキーワードをサジェストツールに入力する
サジェストツールとは、特定のキーワードを入力すると、そのキーワードと一緒に検索されやすいキーワードが一覧で確認できるツールのことを言います。
サジェストツールとしておすすめなツールは「ラッコキーワード」です。
手順1で決めたビッグキーワードを入力して検索すると、下記の画像のように
GoogleやYahooの検索欄に「FX」と入力したときに自動的に表示される検索候補の一覧が表示されて、
世の中の人がどんなことを検索しやすいのかをザックリ理解することができます。
ここに表示される候補から検索することはよくあると思いますので、
ラッコキーワードで表示されるキーワードはよく検索されるキーワードとなっております。
ここに表示されるキーワードの中から、対策したいキーワードをいくつか選びましょう。
これがロングテールキーワードとなります。
検索ボリュームを調べる
ラッコキーワードで選んだロングテールキーワードの検索ボリュームを調べます。
検索ボリュームを調べるツールはいくつかありますが、
有名なのは
- キーワードプランナー
- Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
です。
私はウーバーサジェストが使いやすいのでこちらで説明します。
ウーバーサジェストは無料で使えますが、1日に3回までしか検索ボリュームを調べられないという制約があります。
制約を気にせずに使うには月額契約か購入の2種類があります。
私は「1日に3回しか検索できない」という制約がうっとおしかったので購入してしまいました。
検索ボリュームの確認方法としてはウーバーサジェストにアクセスして下記の画像のような画面になるので、
下記の①~③の順番で検索ボリュームの確認ができます。
- 検索欄にキーワードを入力
- 「検索」をクリック
- 検索ボリュームを確認
実際にGoogleで検索して検索意図を推測する
Googleで実際にキーワードを入れて検索してみましょう。
大前提として、GoogleやYahooで検索する人というのは、
- 何かを知りたい
- 商品やサービスを購入したい
というような目的を持っています。
例えば、「SEO対策 文章 書き方」
と調べた場合は下の画像のような検索結果が表示されます。
ここに表示されている記事は、Googleが「Googleで検索する人の検索意図を満たす記事はこれ!」と決めた記事です。
そのため、ここに表示されている記事からは、「どんな検索意図を持った人に対して書かれた記事なのか」を読み解くことができます。
どんなことを知りたくて検索しているのかを知れれば、おのずと書く内容も決まってきますよね。
少なくとも、検索意図と全く違うことを記事に書いてしまうということはなくなるはずです!
競合の強さを見る
自分がこれから上位表示を目指すにあたって争う相手がどんな記事なのかは知っておく必要があります。
もしも大手企業がずらずらと並んでいるのであれば、
企業がお金をかけてSEO対策を考えた価値のある記事を量産している場合があるので個人に勝ち目はありません。
そのキーワードはあきらめて他のキーワードを狙いましょう。
ロングテールキーワードはビッグキーワードに比べて競合が少ないですが、
競合が弱いキーワードばかりというわけではありませんので
競合は必ず確認するようにしましょう。
記事を書く
キーワードが決まったら記事を書いていきましょう。
この時に、読み解いた検索意図から必要なコンテンツを考えて、訪問者が求めているものと書いていることが大きく違っているということが起こらないように注意しましょう。
これはとても重要なことなので、頑張って読み解きましょう。
必要ならリライトする
記事を書き終わった後はGoogle Search Console(グーグルサーチコンソール)やGoogleアナリティクスを使用して、
書いた記事がどれくらい見られているのか、どれくらい上位表示されているのかを確認しましょう。
上位表示されていない、もしくは上位表示されているがクリックされていないという場合には記事のリライト(書き直し)が必要になります。
リライトすることで上位表示ができるようになることもありますので、
思うような表示順位やクリック数になっていなかった場合はリライトを行いましょう。
ロングテールキーワードでSEO1位を目指そう
このページでは
- ロングテールキーワードとは検索ボリュームが小さいキーワード
- ロングテールSEOはビッグキーワードのSEOで1位を取るための準備
- ロングテールキーワードの対策は無駄になることもある
- ロングテールキーワードの記事の書き方
についてお話ししました。
このページを読んでロングテールキーワードとは何かわかり、
ロングテールキーワードの記事の書き方の大枠がわかっていただけていれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。